災害関連
綾瀬発・釜石応援プロジェクト
第20回(令和元年7月26日~28日)をもちまして、綾瀬発・釜石応援プロジェクトを終了とさせていただきます。東日本大震災から8年が経ちました。
綾瀬市社協では、震災直後に行ったボランティアバスパックを含め、今年度で20回の釜石訪問を行い、スタッフを含め延べ569名の方々に参加いただき、様々な支援活動を行ってきました。
最初に行ったボランティアバスパックでは、2回にわたり、がれきの撤去を行いました。
その後、市内の様々な団体の皆さんに集まっていただき、「綾瀬発・釜石応援プロジェクト」を発足させ、協議を重ねてきました。そして、現地の栄養士と共同で開発した「クリームシチューうどん」を振舞ったのがこのプロジェクトの第1回目、公園の中にできた小さな仮設団地の支援が最初でした。その後、個人宅のがれき撤去や海水浴場復帰活動、塩害を受けた畑の開拓、草むしりなどの作業と仮設団地の交流支援をふた班に分かれ実施、多い年は4回足を運びました。
寝泊まりしたところも、バスパックの時は遠野の公民館に寝袋で宿泊。その後神奈川県が設置したボランティア支援ステーション「金太郎ハウス」で宿泊し、現在はシーガリアマリンホテルが宿泊場所となったため、活動が終わってからの移動時間が大幅に短縮されました。
天神町仮設団地を初めて訪れたのは、プロジェクト2のときでした。お祭りは設営中の大雨が開会とともにピタりと止み、模擬店の他、キャンドルナイトや大道芸なども行われ、盛大に開催することができました。しかし、置いてあるものをも勝手に持っていくお年寄りや、一人一個と言っても無視して何個もお菓子を持っていく子供達の姿を目の当たりにして、価値観や感覚を正常に戻していくことも大きな役割であることを釜石市社協の職員と確認し合ったものです。今では、物はお金で買うということやルールを守るという当たり前のことが元通りになり、被災した方々の表情も柔らかくなりました。
天神町の仮設団地は、その横に復興公営住宅が建設され、会場も公営住宅へと変わり、新たな住民自治の形成が大きなテーマとなり、釜石市社協と連携して公営住宅住民を外に出し、お互いに交流を深めていく環境を整備するためのきっかけ作りがこの事業の目的となりました。
今回、ラグビーワールドカップの開催により、急速に進む復興を目の当たりにし、また仮設団地の取り壊し、復興公営住宅の全戸完成など、確実な歩みを見せる釜石にとって、もはや遠方からの支援の必要性はなくなったという判断をし、20回の節目を迎える今回の活動で、現地に赴く支援活動に一区切りをつけることとなりました。
しかし、現に仮設団地で生活している人もまだいます。公営住宅に入居したけど、周りと溶け込めず閉じこもりがちになっている人もいます。ハード面は目に見えて変わっていますが、住民の生活は、まだまだ復興道半ばです。では私たちがこれからできることはなんでしょう。これからは、今回最終回のテーマとしました「ありがとう釜石 私たちはずっと忘れない」をいかに具現化していくかを考え、今後の活動を展開していきたいと思います。
長きに渡りご協力をくださいました関係機関、事業所の皆様、ボランティアとして参加くださいました皆様に心より感謝申し上げます。
令和元年7月 綾瀬市社会福祉協議会
報告書
- 令和元年度綾瀬発・釜石応援プロジェクト報告書
- 平成30年度綾瀬発・釜石応援プロジェクト報告書
- 平成29年度綾瀬発・釜石応援プロジェクト報告書
- 平成28年度綾瀬発・釜石応援プロジェクト報告書
- 平成27年度綾瀬発・釜石応援プロジェクト報告書
- 平成26年度綾瀬発・釜石応援プロジェクト報告書
- 平成25年度綾瀬発・釜石応援プロジェクト報告書
- 平成24年度綾瀬発・釜石応援プロジェクト報告書
平成26年3月9日(日)釜石応援フェスティバルを開催しました。
他団体の活動をご紹介。
ボランティアバスパックを実施しました。
本会では、綾瀬市災害時ボランティア関連団体連絡会議(本会他、あやせ災害ボランティアネットワーク、綾瀬市赤十字奉仕団、綾瀬市ボランティア連絡会)との共催で「ボランティアバスパック」を実施しました。
- 日程
- 平成23年7月29日(金)午後10時集合、31日午後11時(解散)
- 平成23年8月5日(金)午後10時集合、7日午後11時(解散)
- 行先
- 岩手県釜石市